水曜どうでしょうの曲とBGM一覧!ED差し替えの真相と名曲秘話
北海道のローカル番組からスタートし、いまや日本全国に熱狂的なファンを持つ伝説のバラエティ番組『水曜どうでしょう』。番組を語るうえで欠かせないのが、大泉洋や鈴井貴之(ミスター)の過酷な旅を彩ってきた音楽の数々です。特にファンから圧倒的な支持を集めるのが、シンガーソングライター・樋口了一によるエンディングテーマ『1/6の夢旅人』でしょう。
しかし、DVDや近年の配信版、再放送の『水曜どうでしょうClassic』を観ていて、「昔テレビで聴いた曲とアレンジが違う」「なぜ途中で差し替えられたのか」と疑問を抱いた方も少なくないはずです。そこには、地方局発の番組ゆえに直面した音楽著作権の壁と、制作陣の熱い絆が生んだドラマがありました。この記事では、主題歌の差し替え劇の真相から原付の旅でおなじみのBGM一覧、知られざる挿入歌の秘話まで徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:エンディング曲差し替えの背景には、原曲が他局の全国ネット番組タイアップとなったことによる複雑な著作権・原盤権トラブルが存在した。
- 要点2:権利問題を打破するため、樋口了一がレギュラー最終回(ベトナム縦断)に向けて新たにメロディを書き直した渾身作が『1/6の夢旅人2002』である。
- 要点3:『ガロッピングギターズ』など原付の旅を彩る名曲BGMや大泉洋の迷曲『手漕ぎボートは海をこえて』まで、番組音楽の全貌を一挙解説。
【主題歌の謎】なぜ名曲『1/6の夢旅人』は差し替えられたのか?権利トラブルの真相
『水曜どうでしょう』の代名詞ともいえる樋口了一の『1/6の夢旅人』ですが、実は現在の再放送やDVD、配信プラットフォームで流れている音源の多くは、本放送初期に流れていた「原曲」ではありません。なぜ愛されたエンディング曲が突如として差し替えられる事態に陥ったのでしょうか。
発端は1997年、企画「サイコロ4」の移動中に大泉洋が樋口了一の楽曲を絶賛したことでした。これを機にディレクター陣と樋口の親交が深まり、番組の応援歌として書き下ろされたのが初代の『1/6の夢旅人』です。旅の哀愁と希望を高らかに歌い上げたナンバーは視聴者の心を掴み、正式な水曜どうでしょう エンディング曲として定着しました。
ところが、事態は思わぬ方向へ転がります。楽曲のクオリティの高さに目をつけた大手レコード会社とキー局が、フジテレビ系列の全国ネット番組のタイアップ曲として同曲を採用。シングルCDとして全国発売されることになりました。その結果、楽曲の音楽出版権が大手音楽出版社へと移行します。
当時の『水曜どうでしょう』は、北海道テレビ(HTB)が制作する一地方局の深夜番組に過ぎませんでした。番組を全国の系列局へ番組販売(リターンズやClassic)したり、将来的にDVD化してソフト展開したりする際、大手音楽出版社が管理する原盤や著作権の使用料は、ローカル番組の予算規模を遥かに超える高額なコストとなって重くのしかかったのです。これがいわゆる水曜どうでしょう 著作権 トラブルの実態であり、番組内で原曲を自由に使えなくなるという苦渋の決断を迫られました。
【名曲の誕生】『1/6の夢旅人』と『1/6の夢旅人2002』は何が違うのか?
愛着のあるエンディング曲が使えなくなるという絶望的な危機を救ったのは、他でもない原作者・樋口了一本人でした。2002年、番組がレギュラー放送終了を迎えるにあたり、藤村忠寿ディレクターは樋口に「ベトナムのラストランでどうしてもこの歌を流したい」と相談を持ちかけます。これに応えた樋口がとった行動は、既存の曲を手直しするレベルではなく、権利関係を完全にクリアした新たな楽曲として生まれ変わらせることでした。
こうして誕生したのが、現在広く親しまれている『1/6の夢旅人2002』です。両者には明確な違いが存在します。
初代の原曲は、アップテンポでポップ色の強い爽快なロックナンバーでした。一方の『1/6の夢旅人2002』は、コード進行やメロディラインを全面的に再構築。アコースティックギターの音色を前面に押し出し、旅の泥臭さや切なさ、人生そのものを肯定するような深みのあるアレンジへと昇華されています。「世界中を僕らの涙で埋め尽くして」という印象的なフレーズの歌い回しも、原曲よりぐっと情感豊かに歌い直されました。
権利を自社・番組側で適切に管理できるように新録されたこの「2002バージョン」によって、番組は再び魂を取り戻します。現在販売されているDVDやBlu-ray、配信サービスで見られる旅の終幕は、この1/6の夢旅人2002 違い 真相を知ったうえで鑑賞すると、制作陣とアーティストの執念がより一層胸に迫ります。
【ベトナム縦断の感動】ラストソングが生んだ涙と「手漕ぎボートは海をこえて」
『1/6の夢旅人2002』が初めて世に放たれた歴史的瞬間こそが、2002年9月に放送された「原付ベトナム縦断1800キロ」の最終夜です。ハノイからホーチミンまでカブで走り抜いたどうでしょう軍団。ラストシーン、夕暮れのサイゴン川をバックに大泉洋と鈴井貴之がゴールを迎えた瞬間、この水曜どうでしょう ベトナム ラストソングが静かに流れ出しました。
番組の6年間の軌跡を振り返るダイジェストとともに流れる歌声に、タレントもスタッフも、そして画面の前のファンも涙を流しました。旅バラエティの枠を超えたドキュメンタリーとしての結実を象徴する一幕です。
一方で、どうでしょうの音楽史を語るなら、感動的な名曲の対極にある「迷曲」にも触れなければなりません。その筆頭が、企画「ユーコン川160キロ」で誕生した大泉洋『手漕ぎボートは海をこえて』です。
カナダのアラスカ国境へ向かう過酷なカヌー下りの中、大泉が気晴らしに即興で口ずさんだフレーズが発端でした。適当極まりない歌詞と脱力もののメロディでしたが、後に樋口了一が本格的なオーケストラ風アレンジを施し、HTBのスタジオで大泉が本気の熱唱をレコーディング。CD化まで果たされるという、どうでしょう特有の「内輪ウケを究極まで突き詰める悪ノリ」の金字塔となりました。
【オープニング曲名】あの印象的なブラスと「ガロッピングギターズ」の正体
番組が始まると同時に鳴り響く、軽快で少しレトロなブラスサウンド。あの水曜どうでしょう オープニング 曲名について気になっているファンも多いはずです。実は、あのテーマ曲には市販楽曲のような独立したタイトルはなく、公式には『水曜どうでしょうオープニングテーマ』としてクレジットされています。
作曲を手掛けたのは、北海道を拠点に活動する音楽家の工藤忠幸氏。鈴井貴之が主宰していた劇団の音楽などを手掛けていた縁から制作され、わずか15秒足らずのジングルでありながら、これから始まる予測不能な旅への期待感を強烈に煽るオープニングとして定着しました。
そしてもう一曲、ファンの耳に焼き付いて離れないギターインストがあります。それがガロッピングギターズ(Galloping Guitars)です。
カントリー&ウエスタンの伝説的ギタリスト、チェット・アトキンスの名演などで知られるこの楽曲は、原付旅でカブが快調に坂道を駆け上がるシーンや、天気が好転した走行シーンで幾度となく使用されてきました。軽快なサムピッキングのリズムと疾走感あふれるギターの音色は、まさに「カブのエンジン音」と完璧にシンクロする番組の裏テーマ曲といえます。
【原付の旅&定番BGM一覧】道中を彩る名劇伴とサントラ事情
『水曜どうでしょう』の演出を支えているのは、洋楽ロック、映画音楽、フリー音源を縦横無尽に組み合わせた卓越した選曲センスです。ここで、特に人気の高い原付の旅 挿入歌および定番曲を水曜どうでしょう BGM 一覧として整理しました。
▼ 水曜どうでしょうを彩る代表的な名曲・BGMリスト
- 『1/6の夢旅人2002』/樋口了一:レギュラー最終回以降の絶対的エンディングテーマ。
- 『Galloping Guitars(ガロッピング・ギターズ)』:原付東日本・西日本など、カブ走行時の定番テーマ。
- 『パイを焼く男のテーマ(映画「ウエスト・サイド物語」より「アメリカ」)』:シェフ大泉が理不尽なパイ生地作りに励む際の定番曲。
- 『手漕ぎボートは海をこえて』/大泉洋:ユーコン川カヌー地獄から生まれた大泉作詞・樋口編曲の迷曲。
- 映画「大脱走」マーチ:サイコロの旅で深夜バス「はかた号」に乗り込む際や、過酷な脱出行で頻繁に流れる劇伴。
ファンなら「これらを網羅した水曜どうでしょう サウンドトラックCDはないのか?」と探したことがあるはずです。結論から言うと、既存の映画サントラや市販の洋楽が多用されている関係上、権利処理の都合で全BGMを1枚にまとめた「完全版サウンドトラック」は発売されていません。
しかし、HTB公式から発売された『水曜天幕團』のサントラや、樋口了一のベスト盤、大泉洋の楽曲を集めたコンピレーション音源など、主要なボーカル曲を聴く手段は整えられています。有志のファンが配信サービスでプレイリストを作成してドライブのお供にする光景も日常的になっています。
【水曜どうでしょうの曲】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:動画配信(NetflixやU-NEXT等)で流れるエンディングは原曲ですか?
A1:配信版で流れているのは、すべて権利がクリアされた『1/6の夢旅人2002』です。原曲(初代バージョン)は権利上の理由から、当時の北海道ローカル本放送などを録画した貴重なテープ等でしか聴くことができず、公式配信や再放送では基本的に2002バージョンが使われています。
Q2:樋口了一の原曲『1/6の夢旅人』を今から聴く方法はありますか?
A2:可能です。樋口了一が過去にリリースしたシングル『1/6の夢旅人』のCDを探すか、各種音楽サブスクリプションサービスで配信されている樋口了一のアルバム作品から原曲バージョンを再生することができます。サブスク上では「2002」と「原曲」が併売・併配されているケースが多いため、聴き比べが容易です。
Q3:オープニングの映像で使われている効果音は何ですか?
A3:オープニングテーマの冒頭で聴こえる「パパパパッ」というラッパのような音とそれに続くドラムロールは、海外のライブラリ音源および映画音楽のサンプリングがルーツとされています。番組初期のローカル深夜番組らしい手作り感のあるコラージュが、唯一無二のグルーヴを生み出しています。
まとめ:色褪せない名曲群が旅の記憶を呼び覚ます
『水曜どうでしょう』が四半世紀以上にわたって愛され続ける理由は、サイコロを振って右往左往するタレントの姿だけでなく、その過酷な移動の果てに流れる音楽が、視聴者自身の人生の旅路と重なり合うからに他なりません。
思わぬ権利トラブルという逆境から生まれた『1/6の夢旅人2002』の奇跡。カブの振動が伝わってくるような『ガロッピングギターズ』の疾走感。これらの音楽は単なるBGMの枠を超え、番組の「第5のレギュラー」として作品に命を吹き込んでいます。次に番組を見返すときは、画面の向こうに流れる選曲の妙と、その裏にある物語にぜひ耳を澄ませてみてください。 (出典: 水曜 どうでしょう 曲(Yahoo!ニュース))